みんな構えすぎなんだと思うよ

IQ152の増田の話の流れを追って、もやっとしたのでなんか書く。久々に真面目な話なのでネタは抜きね。
といっても、前述の増田さんになんか言いたいということではなくて。まぁ、荒れるの分かっててなんで増田で釣るかなぁ?という疑問はあるけども……まぁ、増田を相手に真面目な話をしても空回りするだけなので……
そんなわけで、今回はちょっと心に引っかかったこのエントリを素材に、その辺りの話を。
自分なら知的障害の子供を育てる事は出来ない | タダのブログ:ネット内外からいろいろと
例の殺人事件、勝木くんの話からはじまりまして。

正直なところ、文明が高度に発達してしまったために生まれた奇形児なんだろうな、と思う。
延命のために意識もない老人をケーブルやチューブで繋いで生かしておくてのも社会の歪みだろう。

昔なら、そういう障害をもった子供は、生まれても、生き残ることは難しかっただろう。
間違いなく、自然淘汰されていっただろう。
しかし、今は彼ら(彼女ら)を生かす事のできる文明がある。技術がある。科学がある。
ただ、それは本当に幸せなことなんだろうか。とんでもない冒涜なのではないだろうか。

昔なら……って、B-2って自然淘汰されるようなレベルではなくてですね。責任能力も問われるし、戦時中なら普通に徴兵されてるだろうし……文明の発達と知的障害とはあまり関係がないよね。
技術の発達で助かるようになったのは身体障害のほうで、これと混同されてるんでしょうかね?
未熟児で生まれても、少々の先天性疾患があっても生きていけるようになったのに、それを冒涜と言っちゃうのはどうかなと思いますよ。

三十路も半ば近くになり、僕もそろそろ結婚とか考えるようになった。
そのうち子供が…なんて事も考える必要が出てくるだろう。

遅いと思います。そろそろ結婚とか考えてるうちに三十路も半ば、ハイリスク世代の仲間入りです。
どうしても障害児を避けたいのであれば、子供のことは忘れたほうがいいと思いますよ?

とはいえ、なりたくて知的障害をもった親はいないと思う。
ただ・・・いろいろ思うところはある。
たとえば、
未然に判別できないのか?

残念ですが、事前に判別できるほうが少ないんですよね。
これが広汎性発達障害学習障害等ともなると、出生前に分かるのはほぼ無理です。
あと、将来ニートとか犯罪者になるかどうかまでは診断しようもなく。

知的障害者をもつ親は、自身が死んだ後のことをどう考えているのだろう?

実際にそうなってみると、福祉制度って意外としっかりしているなぁと言うのが実感です。
役所の担当窓口も親切ですし、国からも地方からも支援をいただいてまして、これの財源は税金なんだよなぁということを考えますと、本当に皆様ありがとうございます、という気持ちにもなろうというものです。
自分が死んだ後のことは……これは本当に難しいです。独力で生きていくのは難しい、ということだけが分かっているような状態ですから。
正直に言いますと、「健康で文化的な生活を送らせて」とまでは望んでいないのです。
極端なことを言えば、隔離でも収容でもかまわないので、最低限餓死だけは避けて欲しいのです。
もし万が一、本人がこれ以上生きていたくないと思ったときには、安らかに送ってくれる制度があれば安心なのになと思ったりすることもありますよ。
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障害児を持つということは、その時点で人生設計がリセットされるということです。
絶望と、子供がいる幸せとのゆらぎのなかで生きていくということです。
それでも……結構楽しかったりするんですよ?
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児童デイサービスを利用していると、本当に色々な障害児、そしてその親御さんたちと出会います。みんなそれぞれに悩んで、それなりに受け入れて、みんな子供が大好きで。
そんな感じです。
ちょっと気になるのは、親御さんの職業は、教員をはじめ公務員の割合が妙に高いんですよね。
それだけ公的サポートに関する情報が届きやすい、という面もあるにはあるんでしょうが……そもそも地方では公務員でもなければ家庭を持つのは難しい、という洒落にならない現実もあるのかもしれませんね……
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なので。縁あって結婚までたどりついた皆さんには、是非とも育児に進んで欲しいなと思います。
妊婦さんは出産で死ぬこともあります。
生まれた子供が障害を持っていることもあります。
ゼロリスクはありえません。
でも、無事に生まれてくる赤ちゃんの方が圧倒的に多いんです。
それに、何があっても、サポートしてくれる人はいるんですよ。