皇女セシルの冒険―銀河帝国の興亡

さて,1994〜1996年にかけて活躍された荒神伊火流先生.おそらく,3年もすぎれば誰も覚えてねんじゃね?といった感じの無数の裸ノベ作家陣の中にあって,いまだにその名が語り継がれているのは何故なのか?全5作をやっと読み終えましたので,本日よりしばし,そのあたりを探ってみたいと思います.
聞くところによりますと,荒神先生はその後,別名義で『政界の盲腸』とかそんな感じのドタバタコメディを出したとか出さないとか聞いておりますが,マイナーなので誰も知らないでしょう(キッパリ).
一応,読んだ順にレビューしていきますが……1冊目を読んだのは結構前な上,アレゲなブツはなるだけ手元に置かずにさっさと処分することにしてるので,うろ覚えで書いてるところもあるかと思います.
正確な情報はファンサイトとかで尋ねてみると良いかもしれません.……ま,アー○゜の地獄を見るハメになってもワタシは知りませんケドー.

皇女セシルの冒険―銀河帝国の興亡 (ナポレオン文庫 2040)

皇女セシルの冒険―銀河帝国の興亡 (ナポレオン文庫 2040)

さて,本作のヒロインは銀河帝国の皇女さま.
……てことはもしやラ○ィールがあんなことやこんなことにー!?
と先走る貴兄はちょと落ち着きたまえ.
本作のヒロインはおしとやかで世間知らずな典型的なお嬢様.沢 近シネとか言いがちなツンデレ嫌いにお勧めですね♪
さてこのセシル皇女,銀河帝国とはいえども屋台骨もすっかり傾いた時代に生まれあわせたため,ほとんど身売り同然で成金の下に嫁がされます.
その運命をおとなしく受け入れたかに見えた皇女ですが,成金のデカチンを見て恐怖のあまり逃亡.
街をさまよううちに露店のねーちゃん一味に因縁をつけられ,媚薬の街頭実演販売に協力させられてしまいます.
そんなところに登場したのが宇宙の一匹狼.颯爽とセシルを救出する……かと思いきや,やったことといえばマク破っただけで,セシルを追ってきた成金の手下に蹴散らされ,セシルは再び成金のもとへ……
で,その後キャットファイトがあったり,成金の城に忍び込んだりといろいろありまして,ちゅかあんましよく憶えてないのゴメンナサイですが,最終的にセシル皇女は無事に救出されて,ラストシーン.
「相棒になってあなたについていきます」と願う皇女に「足手まといはいらない」とすげなく答えた一匹狼ですが,その瞬間に皇女の投げ技で床に這いつくばってしまいました.
「わたし,皇女として護身術を身に付けておりますので.これでも足手まといですか?」
とニッコリ微笑んで同行を強要するセシル.ちゅか,そんな技持ってる割には何度もあっさりと捕まってるのがよくわからないところですが,少なくとも,作者のヒトが尻にしかれ属性なのはよくわかりました.