スカイ・ウェブを突破せよ!―宇宙軍特命女少尉

これが荒神先生のデビュー作っぽいですね.以下アマゾンより引用.

内容(「BOOK」データベースより)
新任の美人少尉セレーヌが使命を達成するためには、まず、攻撃衛星網スカイ・ウェブを突破して惑星マノハラーに向かう必要があった―。セクシーなセレーヌの肢体を狙うダスケル大佐の淫らで屈辱的な命令…魔の吸血植物シルラ樹の触手…アンティーナ謎の地下都市自動要塞…果たして、数々の障害をクリアして、特効薬は入手できるのか。

……あー,こんな話でした.補足するとこう↓
・病気の特効薬はマノハラーにしかない.
・マノハラーはスカイ・ウェブで守られて着陸は無理.
・伝説のパイロット,ダスケル大佐ならあるいは……
・ヤツは無期冷凍刑で服役中の身だけど,まぁいいや,解凍しちまえ!
・大佐「任務は引き受けるが,補佐官を付けてくれ.巨乳で美人で……」
と,ゆーところで登場するのがヒロインのセレーヌ.特命のパイロットに抜擢されたかと思いきやの慰安婦扱いにガックリするも上司に言いくるめられ,大佐に乳揉まれたりしながら一路マノハラーへ.
人格はともかく腕は確かな大佐,無事にスカイ・ウェブを抜けてマノハラーに降り立ちますが,出迎えてくれたのは外界から隔絶され,明らかに技術レベルの下がってる村人たち.
特効薬は何処に〜と,村から要塞へと探し回った末に,特効薬はその製造法(よく憶えてないけど構造式とか遺伝子配列だった)が口伝として村の姉弟に伝えられていることが判明します.
なるほど,作者さんホントはSF書きたいんだろーなー,てな感じが伝わってきて微笑ましいのですが,当時の読者はどう思ったんでしょうねぇ?平面宇宙とか出てくるわけじゃないので,ついてけないことはないんでしょうけど.
さて,姉弟をつれての帰路,スカイ・ウエブを抜けて用済みになった大佐を縛り上げたセレーネは,今までの鬱憤ばらしとばかりに大佐の目の前で弟をくわえ込んでカラミはじめるのでした……というエンディング.
いままで虐げられてきたセレーネが大佐にささやかな復讐をするラスト,カタルシスを感じそうなもんですが全然そんなことはなく.
ちゅのもね,全編を通じて働いてたのは大佐だけ.この女,乳揉まれる以外はまったく役にたってねぇんだもの.