桂正和『超機動員ヴァンダー』全2巻(1995集英社JCS)

若い衆と話してると時々ビックリすることに遭遇するんだけど,今回のは「桂正和は『電影少女』でブレイクした漫画家」と思ってるのが結構多い,ってコト.
いやいや,電影少女』でブレイクしたのはシャ乱Qだろ〜,と言うと今度は「シャ乱Qって誰でしたっけ?」と来ました.どうやら彼らの脳内にははたけもまこともたいせいも存在しないようで,*1そりゃ『ウイングマン』とか知ってるワケがないですよ.
んで,ウイングマンを読め,と薦めつつ,そういえばどんな話だったかなぁ……と思ったような次第.んで,『ウイングマン』を読み直そう!かとも思ったんだけど巻数が多いので,似たような話だった『ヴァンダー』を読んでみたわけです.
ストーリーは,宇宙刑事っぽい強化服を着た警官が,地球侵略にやってきてる地球外惑星人と戦う,んですが……そうですね,最近だと『鉄腕バーディー』ですね,アレをめっちゃ単調単純にした感じです.
で,パートナーともめたり,色違いのニセモノが出てきたりとやること一通りやっちゃった後,当時の読者も飽きちゃったんでしょうか,巻数にして2巻目でラストを迎えます.ここでのラスボスが全裸のオッサンちゅうのもなんかアレですよね〜.一応巨大化したりもするんですが,それも大豪院邪鬼よりふたまわりほど小さい*2のがなんとも中途半端な感じ.そして大団円,
『弥紫(ひろし)とみなほの愛は巨大な悪を倒した そして宇宙に愛の歴史が始まった…』
……ぇぇっと……まぁ,このあと桂センセは『電影少女』とか『アイズ』とか愛をテーマにしたエロマンガを描くようになるわけですから,ここから愛の歴史が始まった,と言えなくもないですね,確かに.

  • 44点:レモン?……いや,それはなかったことにしたいと思います.

*1:もちろん,つんくは知ってるんだろうけど.あともう一人いたような気もするけど,その人の名はワタシの記憶の中にも存在しないようです

*2:初登場時との比較ですよ?