第4話 時空を超えて,あなたは一体何度我々の前に立ちはだかってくるというのだ! ウスノロダマスー!!

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前回より一週間が過ぎた.作品内時間で.
ビル建設の現場で妖気を感じた俺は,日が落ちるのを待って調査に乗り出したわけだが……夜だというのに何を騒いでいるのだろう?
小太郎『大変なんだよ守衛のおじさん!酒林さんの話を聞いてよ!』
酒林『この場所では人類に対する恐るべき計画が行われているかもしれん!!ウスノロダマスはすべてを預言していたんだよ!』
守衛『……と言われてもなぁ,あんたら……』
小太郎『こうしてる間にも,ちきゅーがいせいめいたいによるさぶりみなるじんるいれいぞくかけいかくが進行してるんだよ!』
酒林『むぅ,素晴らしいぞ小太郎くん!キミはコイブチ隊員を彷彿とさせる有望な若者だ!』
……コイブチっておい,最初の話でアブダクションされたっきり消えた人じゃなかったか?
と,俺がツッコむヒマもなくその場に撃ちこまれる銃弾!狙撃された!?
小太郎『明!追うんだ!』
なんか偉そうな口調なのが納得いかないながらも俺は後を追い,崖上に潜んでいたスナイパーを見つけた.
「俺の前に立つな,スナイパー……」
驚いた男が振り向きざまに撃った銃弾をあっさりかわし,首をつかんで宙吊りにする.
男『チベットはワレワレの領土アルヨ!』
外国語か?何と言ってるんだ?
男『タイワンもワレワレの領土アルヨ!』
中国語だろうか?言ってる意味が全然わからねぇ
男『センカクもオキナワもワレワレの領土アルヨ!』
「……調子に乗るなぁーっ!
ペキッ!という音がして,男の口から泡が出てきた.
『アワアワアゥ……サイセキ……クスリ……』
そのまま崩れ落ちるスナイパーを前に,俺は考え込む.
……なるほど,要するに採石場にクスリという名のザコ邪魔神がいるというわけだな.
俺は自分の推理にほれぼれしながら採石場に向かった.
(続く*1

*1:信じるんだ!