宮崎駿(監督)『ハウルの動く城』 ★★★☆☆

なんだかんだ言いつつも,我ながらよく見てるよねぇ,宮崎アニメ.
今回の映画では,動く城と飛空艇の激しい砲撃戦が見所の戦争アニメ……かなぁと思ってたんですが,そんなシーンはありませんでした.あれ?
全体的にはほのぼのムードだし,定番の触手シーンもでてこないしで,監督も丸くなっちゃったのかなぁ?
ヒロインのソフィーはイイですねぇ,キリッとした眉毛美人って感じで……と思ってたら,開始後すぐにバァさんになっちゃて(T▽T).あぁ,バァさんといえば後半にもう一人,かわいいおばぁちゃんも出てきますので,熟女好きは必見かと.
お話としては,若干練り込み不足の感があるんですよねぇ.
例えば「今は守る者が出来た.だから戦うんだ」とソフィーに告げ,傷つきながらも飛び立つハウル,てないい感じなシーンがあるんですけど……ちょっと待てハウル,お前その前から戦争に介入してるじゃん,みたく,気になる点が散見されるし,ラストのまとめもやや適当感アリので.どうなんでしょうね,このへんは.元々の原作のつくりが甘いのか,原作を2時間にまとめきれなかったのか……これは原作を読まなきゃ判断できないですけどね.
そうそう,声の出演ですが,主人公役のキム*1はキムっぽくもなくて結構自然な感じでしたよ.やっぱり慎吾ちゃんよりはずっと器用なヒトなんでしょうねー.
逆に気になったのが炎の悪魔,カルシファー.原作題が『魔法使いハウルと火の悪魔』ってなくらいの主要キャラなんですが……演技が短調なうえに軽くって,しかもどこかで聞いたことがあるのに思い出せないのが最後まで気になって…….結局,エンドロールで脱力することになったんですが,今回の戦犯は若人あきらでした.
イロイロ書いちゃった後でなんですけども,面白かったのは確かですよ.ただ,こっちの(勝手な)期待にはちょっと届かなかったかなぁ,とゆう気はしますねぇ.

*1:本人はキムタクと呼ばれるのを嫌がるらしいので,キムに決定