浅羽訳のモヤモヤ

山口プリンさんの日記の6/4日とかを見て,何があったんだろー?と思ってました.
最近,2ちゃんにはずっと入れないので,そっちでなんかやってんのかと思ってたんですが……
夢時間だったんですね.そういえば,Tシャツに食指は動かんなーとか思ってしばらく見に行ってなかったですよ.
で今日,夢時間経由で『Imperial Guard』の味噌日記(リンク許可ありがとうございます♪)の03/12/7〜を見に行って,自分が浅羽訳に感じてきた違和感の正体が見えてきたよーな気がします.
で,どっちかっちゅうと,Farren Whydeさんの主張の方に納得したんですよねぇ.
そういえば,猫目のバァさんのトコでどうして台詞が突然棒読みになるのかなー,ぐらいには思ってたんですけども,そうか,アリアンナ姐さんと入れ替わってたわけね*1,全然気付かずにスルーしちゃってたョ.
翻訳は新版が上ってのはそうなんでしょう.誤訳が減ってるのも確かなんでしょう.まぁ,英語の話になると,自分よりもエキサイト翻訳のほうが確実にイイ仕事をするってレベルなので語る前に落ちちゃうわけで,なんにも言えません.
世間的には*2浅羽莢子さんといえば『火吹き山の魔法使い』の訳者さん,てことになるんでしょうけども,ワタシが思い出すのは次の2冊になるんですよねぇ……

巨大な城での悪夢と幻想を描く至高のゴシックファンタジーゴーメンガースト三部作の一作目.
……とゆうアオリと,『火吹き山の浅羽さん』が訳してるってことでこの本に手を出したワタシは手酷い目にあうことになりました.閉鎖空間でキチガイが互いに殺しあうだけの暗い内容を読みにくい文章で延々と描写したその内容に呆然,苦悶しながら意地で1冊読んだけどさすがにあと2冊はカンベンしてください,ってことで,「今後はマゾ読書はしない」「今後はゴシックファンタジーには手を出さない」とゆう貴重な教訓を授けてくれた本です.
いやまぁ,これがツマンナイのはマーヴィン・ピークが悪いんでしょうけど,浅羽さんは何を考えてコレを最後まで訳したのかなー,と思ったのは確か.

これはねぇ……いや,イイ本だと思いますよ.面白かったし,実際何度も読んだもの.
ただねぇ,当時だからなおさら固有名詞を変えちゃう意味がわかんなかったんだよね.後発なのになんで他の作品に合わせないんだろうって.今にして思えば,最初から他の訳者なんか眼中になかったんだろうねぇ.あと,イラストレーターに一人だけヘタなヒトが混じってるのもイタかった.箱罠お化けとかさ,訳語とイラストの相乗効果で夢でうなされたことがあるもの.
えーと,カタカナ語を漢語にしようってゆーその志は間違ってないと思います.ただ,そのベクトルがワタシとは182度ぐらい違うんでしょうねぇ.肥食らいとか鞭叩きとかは,ホントに東京創元社への嫌がらせなのかと思ったもん.
この辺は,アレですね.ホチョペパはねぇだろうとか,ポチョムキンってのはどうなのよとか感じるのと一緒で,誰が悪いわけでもなく,単に住んでる言語世界が違うってコトになるんでしょうか*3ねぇ.
ちゅことで,Farren Whydeさんにはゼヒ,カレー以降のレビューもやって欲しいですよねー.ワタシがココで応援してみたところで,足を引っ張る以外の効果はないかとも思いますが,今回の件で自分が実は浅羽訳がキライだった,ちゅのをはっきり自覚させられたもんで.えぇ,こうなったら最後の毒までご馳走していただくワケにはいかないもんでしょうか,ねぇ?

*1:それだとしても棒読みだと思うけどなー

*2:ごくせまい世間ですが

*3:フォロー失敗