心に残った小説ベスト10

映画ゲームブックと続いてきたオールタイムベストですが,『谷間の百合』さんトコで小説のベストを集計中らしいです.
http://d.hatena.ne.jp/kuroneko_kun/20080111/p2
毛色が違うことを承知の上であえて参戦してみたり.
あ〜んを好きな小説で埋めるの焼き直しだから楽かなぁと思ってたら,結構悩みましたねぇ.

  1. :『アヴァロンの闇』(ニーヴン&パーネル)  ラリー・ニーヴンはちと苦手でパーネルはイマイチだと思うワタシだったりしますが,ニーヴンがらみの合作ものはインフェルノを除いてどれも面白いと思います.『悪魔のハンマー』とどっちかなーと思ったけど,序盤からガンガン飛ばして,終盤が異様に盛り上がるこちらが1位に決定.
  2. :『 ヘッドハンター (スペシャルX1)』(マイケル・スレイド)  カナダの誇るおバカホラーの第一作目.このシリーズはクトゥルー系が読みたくて『グール』から入ったんだけど,本作のオチのヒドさにうけた衝撃はまさに心に残る小説というべきか.本作から直接つながる続編も出てるんだけどねー,その前にまだ1冊積んであって……読まなきゃなぁ.
  3. :『導きの星 4 出会いの銀河』(小川一水)  小川一水のベストってどれなんだろう?とりあえず,読んだ中で一番好きなのはコレ.惑星生物育成モノというと,古典『竜の卵』も良作ではありますが……やっぱ,おにゃのこがでてくるほうがイイよな!
  4. :『ノーストリリア人類補完機構)』(コードウェイナー・スミス)  人類補完機構は良いですよな.設定と固有名詞でワクワクするヒトは多いのだろうと思われ,その証拠にあちこちでパクられ(略
  5. :『ひげよさらば』(上野瞭)  猫と犬とネズミが繰り広げる丁丁発止の政治活劇.NHKの人形劇は途中で見なくなったんだけど,原作のコレは独特の暗めな雰囲気がイイ感じで,読んだあと微妙に切ない読後感が続くのよな.
  6. :『スパイダー・ワールド 賢者の塔』(コリン・ウィルソン)  『アウトサイダー』は痛いオタの書くブログみたいで読みにくいナーと思ったし,『賢者の石』は面白いけど地味だナーと思ってたコリン・ウィルソンでしたが,エンタメに徹するとこんなに面白いモノ書けるんじゃんねぇ,と見直した作品.表題通りに蟲がワサワサ出てくるあたりが嫌われたのか,邦訳は2巻止まり.悲しい……
  7. :『和風Wizardry純情派』(林亮介)  Web上の二次創作なんだけど,自費出版?で本になったので入れてもいいかなと.Web連載って途中で飽きちゃったりでほとんど読まなかったりするんだけど,本作は最後まで追っかけてました.日本を舞台にWizardryを恋愛小説にしちゃおうとゆー企画の勝利だと思うな.
  8. :『はるかなる地球帝国 (ダーコーヴァ年代記 2)』(マリオン・ジマー・ブラッドリー)   ダーコーヴァは各話独立した話でどれも面白いんだけど,1つ上げるならコレかなぁ.少年二人の対立→協力→友情の冒険譚は良質のジュブナイルになってます.シリーズ後期作みたいにショタホモ展開も出てこないしな!
  9. :『山のかなたに』(石坂洋次郎)  親の本棚からは勝手に抜いていろいろ読んだけど,その中では石坂洋次郎が群を抜いて面白かったかなと.予科練戦も燃えるしなー.
  10. :『 魔術師の帝国 下 (リフトウォーサーガ)』(レイモンド・E・フィースト)  何故下巻限定なのかとゆーと,序盤は非常に退屈だから.タイトル変えて3巻に編集して再販されたらしいけど,ツマンナイからって1巻でやめちゃダメだよ?撒き散らした伏線を一気に回収する終盤の展開には圧倒的で,シリーズ全部読みたくなる……んじゃないかと思う.