2008-10-29 『老ヴォールの惑星』 ★★★★★ SF 小川一水 小川一水が笹本祐一っぽい、とゆーのはよく言われる事だけど、4篇入った本作はティプトリーっぽいかなーと思う。 まぁ、どっちに転んでも好きなんだけどさ。 出口の見えない状況下で主人公はどうするのか、というテーマで手をかえ品をかえ紡がれる四篇は、どれも異様に濃くて読み応えがありました。 『ギャルナフカの迷宮』の緊迫感と、『漂った男』のもどかしい展開が印象深かったっす。 いやいや面白かったよ。このヒトは中篇向きの作家さんなのかもしれないなーと思ったり。